大峯奥駈道を行く トップへ 修験道とは 修行中守るべきこと 名称について 大峯山の四門 十界の修行 六波羅蜜の実践 行程表

「修験」
  修行して徳を顕わすことを云う。人は本来仏と同じ本(仏性)を持っている。ところが迷いの雲に覆われて悪い業を作り、本性を曇らせている。修行してこの曇りを磨き、悪行を離れ清らかな本心を発揮する。そして仏法の徳を顕わすことが修行である。修験十二箇条に「凡ソ修験ト称シ候者実行ヲ修シテ法成ヲ験ス之義也」とある。

「山伏」
  山に伏して修行するので山伏という。昔は山臥と書いたが伏の字を使うようになって文字に意味を持たすようになった。山はタテ三画をヨコ一画でつなぐので、我が一身に法身・報身・応身の三身を具足する三身即一のしるしといい、伏はにんべんの人を法性として、犬は無名であるゆえ、無明法性不二一体(迷いの世界と悟りの世界は別々に存在せず一体のもの)と説くのである。即ち凡人のままで悟りの境地を得るものを山伏という。
  これを度重ねることにより何ごとにも通達するから、入峰の修行者の師として先達というのである。故に山に通じるのみで先達とは云わない。

「優婆塞」
山伏を優婆塞行者とも云う。正しくは五戒を受けた在家修行者を優婆塞(男)、優婆(女)という。
  大峯修行では、四門を通り、十界を修行し、六波羅蜜を実践することを教える。

 
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