遷幸の儀-春日若宮おん祭の見どころ-

足元が全く見えませんのでお参りの際はご注意を!

12月17日 00:00〜

暗闇の中で執り行われる“神秘の行事”

若宮神を本殿よりお旅所の行宮(あんぐう)へと深夜お遷しする行事であり、古来より神秘とされています。浄闇の中で執り行われることとなっていて、参道は全ての明かりを消し、暗闇の中行われます。参列する者も写真はもちろん、懐中電灯も灯してはいけません。榊の枝で若宮様を十重二十重にお囲みして、お遷しするという他に例を見ないものです。全員が口々に間断なく「ヲー、ヲー」という警蹕(みさき)の声を発し、楽人たちが道楽(みちがく)の慶雲楽(きょううんらく)を奏で、お供をします。

遷幸の儀
遷幸の儀を前に、若宮へ向かう神職の方々。遷幸の儀は一般の方の写真撮影は禁止です。

『そこに神様がいる』目の前を通過する気配と圧倒的な存在感。

参列者は参道の両脇に並び、若宮様がお旅所の行宮(あんぐう)へと移られるのを見送ります。足元も見えない暗闇の中、その時を待ちます。2本の大きな松明の火を地面に引きずり、道を清めながら行列は進みます。遠くから雅楽の音色と、「ヲー、ヲー」という低い唸り声とともに、約100名の神職に取り囲まれ、若宮様が近づいてきます。圧倒的な存在感が、目の前を何かすごいものが通過したことを感じさせます。この神秘的な感覚はその場に居合わせた者のみしか知りえない特別なものです。